【例文付き】美容室開業者のための創業計画書作成ガイド

2024-12-03

美容室の開業を考える方の中には、事業資金の調達として「日本政策金融公庫の創業融資」を検討する方もいらっしゃるかと思います。この記事では、美容室開業者がスムーズに融資を受けるために必要な「創業計画書」の書き方について、例文を交えながら詳しく解説いたします。開業準備を進める際の参考にぜひご活用ください。

また、融資申請の成功率を高めるため、事業計画書は自分の美容室の特長や強みを明確に表現することが重要です。記事の最後では、日本政策金融公庫の創業計画書作成時のポイントや注意点なども解説します。

美容室の創業計画書とは

創業計画書

美容室の創業計画書は、事業の目的、運営方法、資金計画などを第三者に説明するための資料です。美容室の開業者は、日本政策金融公庫などの金融機関に融資を申し込む際に、この計画書を用いて事業内容を伝え、審査の際に必要な情報を提供します。

創業計画書には、自分のお店の強みや運営方針、資金の使い道などを明確に記載し、他者に理解してもらうことが重要です。融資審査時に計画が伝わりやすいように、記載内容を工夫しましょう。

日本政策金融公庫の創業融資を申請する方は、まず日本政策金融公庫の公式ウェブサイトから「創業計画書」のテンプレート(Excel形式)をダウンロードしましょう。このテンプレートをもとに、事業計画の内容を記載していく形になります。

創業計画書の各項目と例文(記入例)

創業計画書の各項目と例文(記入例)

それでは具体的にどういった記入項目があるのか、またその項目の実際の例文や書き方について、このセクションで詳しく解説します。

1. 創業の動機

創業の動機は、開業に至るまでの計画性と意志の強さを伝えるための項目です。この項目では、今までの経験やスキルの積み上げをもとに、なぜ美容室を開業しようと考えたのかを記載します。

例文(記入例):

15年間美容業界に従事し、幅広い技術を身につけました。数店舗の勤務経験を通じて、さまざまなお客様のニーズに対応するスキルを磨きました。今の勤務先では、施術のほか、新人教育や商品管理にも関わり、店舗運営のノウハウを学びました。自己資金を準備してきたこともあり、物件も見つかったため、独立を決意いたしました。

2. 経営者の略歴等

この項目では、経営者の業務経験や実績を記載します。経験年数や受賞歴など具体的な実績を示すことで、経営に役立つスキルを伝えます。

例文(記入例):

年月 内容
平成◯年△月 〇〇美容専門学校 卒業(美容師免許取得)
平成◯年△月 〇〇美容室に入社、カットを担当(3年)
平成◯年△月 □□コンテスト優秀賞受賞
平成◯年△月 △△株式会社に入社、副店長として新人教育(2年)
平成◯年△月 ◯◯店にて店長を務める(10年)

3. 取扱商品・サービス

この項目では、美容室の提供サービスや商品の概要、特徴、そしてターゲット顧客層を記載します。

例文(記入例):

項目 内容
取扱商品・サービス内容 カット・カラー・パーマ(売上シェア95%)、オリジナルシャンプー(売上シェア5%)
セールスポイント 高品質施術を提供、ロングヘア専用商品による髪質改善
販売ターゲット・戦略 既存顧客300名を中心に、新規顧客はSNSで集客
競合と市場 主要エリアでリピーターを獲得しやすい施術構成

4. 取引先・取引関係等

ここでは、商品や材料の供給先、販売先について詳細に記載します。

例文(記入例):

取引先名 シェア 回収・支払条件
株式会社□□ 90% 末日締め・翌25日支払い
株式会社◯◯ 10% 日締め・即日支払い
人件費支払 末日締め・翌25日支払い

5. 従業員

この項目では、雇用する予定のスタッフの人数を記入します。人数だけでなく、どのような役割を担当する予定かを簡潔に記載すると良いでしょう。

例文(記入例):

開業当初は、受付兼アシスタントとして1名を雇用予定。業務が増加した際には追加の雇用も検討。

6. お借入の状況

既存の借入状況があれば、金融機関や借入額などの詳細を記載します。融資担当者に現状の債務状況を正確に伝えるための項目です。

例文(記入例):

個人向けローン100万円(残高:50万円)、クレジットカードリボ払い10万円(完済予定:〇年〇月)

7. 必要な資金と調達方法

開業に必要な資金と、その調達方法について記載します。具体的にいくら必要か、どのような形で資金を確保するかを詳細に明示します。

例文(記入例):

開業資金500万円:自己資金300万円、日本政策金融公庫融資200万円

8. 事業の見通し(月平均)

売上や経費、利益の見通しを記載します。経営者としての計画性を示す重要な項目であり、融資担当者の信頼を得るためにも具体的に記載しましょう。

例文(記入例):

売上高:70万円、経費:30万円、利益:40万円(カット施術の単価〇円、新規顧客平均〇名/月)

創業計画書作成時のポイントと注意点

創業計画書作成時のポイントと注意点

創業計画書の作成には、詳細な記載と明確な構成が求められます。また、日本政策金融公庫の公式ウェブサイトには、創業計画書の記入例(PDF)が用意されていますが、実際に作成する際は自分のお店や事業状況に合わせた内容を盛り込むことが必要です。

1.創業の動機を明確に

開業の動機には、これまでの美容業界での経験や準備過程を具体的に記載します。経験をしっかり振り返り、自分の強みが伝わるように整理しましょう。

2.経営者の略歴と資格の重要性

経営者の略歴には、いつどのようなスキルを積んだか、具体的に記入しましょう。また、美容師免許や管理美容師の資格など、美容業務に必要な許認可についても忘れずに記載します。

3.サービス内容の充実と競合との差別化

美容室のサービスには、競合他店にない強みを示すことが重要です。施術やサービスの他、SNSなどを活用した集客方法も記載することで、より計画的な印象を与えられます。

まとめ

美容室 創業の動機 例文

美容室の創業計画書は、事業内容の明確な説明と共に、資金計画や事業計画を総合的に記載することで、日本政策金融公庫からの創業融資の可能性を高めるための重要な資料です。

今回示したポイントや例文を参考に、ぜひ説得力のある魅力的な創業計画書を完成させてみてください。

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